工場見学パワポ制作のポイント(後編)
- 2023.01.08
- Tips of PowerPoint その他
- PowerPoint, 工場見学
工場見学のオリエンテーションで工場や製造工程の概要説明に使うPowerPointコンテンツ「工場見学パワポ」。「工場見学パワポ制作のポイント」(前編)では、制作前の検討事項についてご紹介しました。こちらの後編では、実際にコンテンツを作りこんでいく上でのポイントをご紹介します。
写真や動画を豊富に使う
製造ラインの説明では、設備の写真や設備の稼働する動画を用いる事で、工程への理解が深まります。事前に視覚化された写真や動画を見ていると、後から製造ラインを見学した時に、事前の説明内容と実際の工程の様子がつながり、理解しやすくなるのです。
写真や動画は、ご担当者様がご自身で撮影したり、設備に設置された監視カメラ映像を用いても良いですが、可能であればプロカメラマン、それも工場撮影の経験が豊富なプロに依頼することをお勧めします。工場撮影のノウハウを持つプロであれば、工程の稼働を妨げることなく、より臨場感のあるビジュアルの撮影が可能です。
3DCGを活用した工程説明
実際の製造ラインに足を運び、稼働している設備を見られるのが工場見学の醍醐味ですが、製造ラインを見学しても、自動化された設備では中でどのような作業が行われているかは見えない事もありますし、構造的に撮影が難しい設備もあります。
弊社ではそのような場合、製造設備や製品の3DCGを作成し、工程説明に活用しています。
製造設備の中で行われている作業を疑似的に視覚化したり、大きな設備の全体像を俯瞰して見せたりすることで、製造工程への理解を深めることができます。
安全のため、見学時の諸注意も忘れずに
どのような工場でも、工場見学の冒頭で必ず行うべき事が、見学者の安全を確保するための注意喚起です。また工場によっては、撮影の禁止など情報セキュリティ上の注意を要する場合もありますので、これらの諸注意は、工場案内のコンテンツにセットで入れておきます。
加えて、大きな工場では特に留意しておきたいのが、火災や地震など緊急時の避難経路情報です。場内に不慣れな見学者を連れて見学コースを移動しますので、工場内マップによって避難口や経路、集合場所などの情報を予め共有しておきます。
情報の更新ができるように作成する
会社や工場の概要説明には、売上高の推移や構成比などのグラフが用いられる事が多いですが、これらの数値は毎年変動するため、データの更新が必要になります。
しかし、デザインやレイアウトを整えたグラフを、データ更新の度に作り直すのは面倒です。
そこで、ExcelグラフをPowerPointで使用する際には、ブック(データ)を埋め込む形式で配置すると、グラフのデザインを維持したまま、データの更新が可能になりますので、データ更新の度にグラフを作り直す手間が無くなります。
ナビゲーション機能があると便利
「ナビゲーション機能」とは、PowerPointのスライド内にクリック可能な目次ボタンを設置しておく事で、どのスライドからでも見せたいスライドにジャンプできるようにする機能です。
プレゼン後に見学者から質問があった際など、目的のスライドをすぐ表示できるため、迅速かつスムーズに対応することができます。また、時間の都合でプレゼンの一部をスキップしたい場合にも役立つ便利な機能です。ナビゲーション機能の作り方については、こちらのページでご紹介していますので、ご参考ください。
工場スタッフの声
取引先企業による見学や、就活生による見学において好評なコンテンツが「スタッフボイス」。現場の作業者へのインタビューで、自身の受持つ作業内容、作業において心掛けている事、お客様へのメッセージなどを語って頂くコンテンツです。
取引先企業には、仕事への取組み姿勢が品質への信頼感として伝わり、就活生には、自分の未来像を描ける存在として親近感が伝わります。
ナレーション音声や字幕の併用
プレゼンテーションでは、担当者がスライドに合わせて自身の言葉で説明されるのが一般的ですが、ナレーション音声や字幕を併用する方法もあります。ナレーション音声を使えば、全てを担当者が説明しなくても、プレゼンテーションが自動的に説明を進めてくれますので、担当者の労力を軽減できますし、人前で喋るのが苦手という方にもお勧めです。
また、ナレーション音声や字幕を外語化すれば、海外からの見学者にも対応できるようになり、工場見学の間口が広がります。
いかがでしょうか。
工場見学は、企業を取り巻く様々なステークホルダーとの接点です。顧客に製造工程や生産設備を知って頂くことは、品質への信頼となり、企業ロイヤリティの向上にも寄与します。
工場見学におけるプレゼンテーションは、大切なお客様をお迎えし、丁寧にご案内する姿勢の表れとなる「掴み」の部分。見学者の視点に立って、わかりやすい、見やすいプレゼン作りを心がけましょう。
PowerPointコンテンツのデザイン、承ります。
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