工場見学パワポ制作のポイント(前編)
- 2023.01.08
- Tips of PowerPoint その他
- PowerPoint, 工場見学
弊社では近年、工場見学パワポ制作のご依頼が増えています。工場見学パワポとは、工場に見学者が来訪された際に、冒頭のオリエンテーションで工場や製造工程の概要説明に使うPowerPointコンテンツです。事前にプレゼンテーションを行うことで実際の現場見学がスムーズに運び、見学者の理解もより深めることができます。
そこで今回は、「工場見学パワポ制作のポイント」と題して、工場案内パワポにおいて考慮すべき内容をお伝えします。工場案内パワポは社内の総務部で作成されるケースも多いと思いますので、担当される方のご参考になれば幸いです。
前編・後編がございますので、ぜひ合わせてご覧ください。
プレゼンの目的を設定する
一口に工場見学と言っても、取引先にご見学いただくケースから、就活生に対して行うリクルート的なモノ、地域社会の住民や学童による社会科見学まで様々なパターンがあります。
そして、見学者がどのような人であるかにより、見学を通して理解していただきたい内容やその伝え方は異なってきます。
例えば、取引先企業による見学であれば、自社の優れた生産技術や品質管理体制を見て欲しいでしょうし、一般のお客様であれば、製品への信頼と自社ブランドへの理解、地域社会に対しては、安全や環境への配慮などもテーマになります。
工場案内を制作する際にはまず、「誰を対象に、何を伝え、その結果、工場をどのように評価してもらうか」という目的を設定することが重要です。
プレゼンの構成・シナリオの検討
次に、工場のどんな情報を、どの順番で見せていくか、プレゼンテーションの目次となる構成を検討します。
その際には、先に設定した目的に則して、「見学者には何を知って欲しいか」、「何が見学者の関心を得られるか」、「見学者にとって理解しやすいか」等の視点から、内容を吟味します。
またその際には、各スライドでスピーチする「シナリオ」についてもイメージしてください。「どのような情報をどこまで開示できるのか」、「これを説明するためにどのような資料が必要なのか」といった視点で考えることで、工場見学のアウトラインがより明確になります。
工場見学パワポの構成例
以下は、弊社で制作させていただく工場見学パワポの典型的な構成例です。実際には、対象とする見学者の属性や見学の目的によって、新たな項目を追加したり、全体の流れやバランスを変えたりといったカスタマイズを加えていきます。
- 会社の概要
会社の事業内容や売上高、沿革など、自社の基本的な情報を伝えます。 - 工場の概要・生産品目
工場の規模、従業員数、主な生産品目と生産量、敷地配置など、工場の概要を紹介します。 - 製造工程(全体の流れ)
フローチャートなどの図を用いて、材料の入荷から製品の出荷に至るまでの製造工程全体の流れを紹介します。 - 製造工程(個別工程の概要)
個々の製造工程において、どのような作業が行われているか、また見学時には何に注目してほしいかについて説明します。 - その他の活動
品質・安全に関わる社員教育や、環境対応、製造工程でのDX活用など、工場で行われている特徴的な活動について紹介します。 - 見学時の注意事項
見学時に守って頂く、安全や情報セキュリティに関する注意事項を伝えます。
構成やシナリオが決まったら、プレゼンに盛り込む情報、データや素材(写真や動画など)を収集し、スライド制作に入ります。次回「工場見学パワポ制作のポイント(後編)」では、実際にコンテンツを作りこんでいく上でのポイントについてご紹介します。
PowerPointコンテンツのデザイン、承ります。
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